Author : Omar El Bahr
Reviewed By : Enerpize Team
freee会計とは?料金プラン・評判・デメリットを徹底解説
Table of contents:
深夜、レシートの山を前にため息をついたことはありませんか。「クラウド会計を導入すれば経理が一瞬で終わる」という謳い文句を信じて契約したものの、思っていたのと違う画面に戸惑った経験がある人も少なくないはずです。freee会計は、まさにその期待と現実のギャップが語られやすいソフトです。ここでは料金プラン、実際の評判、そして独立系の税理士が指摘するデメリットまで、一次資料に基づいて整理します。
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freee会計とは
freee会計は、freee株式会社(東京都品川区大崎、2012年7月設立、代表取締役CEO佐々木大輔)が2013年3月にリリースしたクラウド会計ソフトです。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、AIが仕訳を提案する仕組みを核に、簿記の知識がなくても青色申告や確定申告を完了できることを売りにしています。
freee株式会社は2019年12月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場、証券コード4478)へ上場した公開企業です。2025年6月末時点の有料課金ユーザー企業数は606,533件(個人事業主含む)、従業員数1,901人となっています(出典:freee 2025年6月期決算説明資料)。
freee会計の料金プラン(2026年9月時点)
料金は変更が多いため、契約前に必ずfreee公式サイトで最新情報を確認してください。
個人事業主向けプラン
Web版・税抜表示で、スターター月額1,780円(年額11,760円)、スタンダード月額2,980円(年額23,760円)、プレミアムは年額のみ39,800円、記帳代行つきの入力おまかせは年額のみ49,800円という4段階です。スタータープランは消費税申告に対応していません。全プランに30日間の無料お試しがあり、クレジットカードの登録は不要です(出典:freee公式ヘルプセンター)。
見落とされがちなのが2024年12月2日の月額料金改定です。スターターは1,480円から1,780円へ、スタンダードは2,680円から2,980円へと、月払い契約者は実質値上げになりました。年払い契約者はこの改定の対象外だったため、複数の税理士事務所が「月額契約なら年払いへの切り替えを検討したほうが割安」と案内しています。
法人向けプラン
2024年7月1日の改定で、法人向けは5段階(ひとり法人・スターター・スタンダード・アドバンス・エンタープライズ)に再編されました。年払い時の月額換算で、ひとり法人2,980円、スターター5,480円、スタンダード8,980円、アドバンス39,780円(税抜)、エンタープライズは個別見積もりです。
ここで注意したいのは、料金体系が「基本料金+メンバー追加+従量課金」の組み合わせに変わった点です。旧プランのミニマム(1,980円、メンバー3名込み)が新プランのひとり法人(2,980円、メンバー1名のみ)に置き換わったケースでは、追加メンバー1人あたり年12,000円が加算されるため、基本料金だけを比較すると実際の請求額を見誤りやすくなっています。経費精算などの従量課金も、スターター/スタンダードでは1人月300円、アドバンス以上では1人月650円が別途発生します。
複数の独立系比較サイトが、個人向け・法人向けともに「マネーフォワードクラウドや弥生と比べてfreeeはやや割高」という評価で一致しています。
freee会計の評判・口コミ
レビューサイトでの評価
ITreviewでは5段階中4.1(全246件、2026年9月時点)という高評価で、会計ソフト部門のGrid Award Leaderに継続選出されています。BOXILには501件、ITトレンドには885件のレビューが蓄積されており、いずれも高評価が多数を占めます。
良い評判
銀行明細の自動取り込みと仕訳の自動提案により、「月次決算の作業時間が10時間から5時間に半減した」という具体的な声があります。簿記知識がなくても確定申告まで完走できる設計、レシートのOCR読み取り、テレワーク先での税理士との画面共有のしやすさも評価されています。
悪い評判
一方で「仕訳データが裏側でどう動いているか直感的に分かりにくく、修正がしづらい」「自動提案が近い取引を誤って消し込むことがあり、結局確認の手間が残る」といった声も一定数存在します。Webベースゆえの画面遷移の遅さを指摘する口コミもあります。
「freee株式会社 やばい」の実態
この検索キーワードは月間800回ほど検索されていますが、中身を調べると製品の欠陥を指すものではありません。主な文脈は3つで、長年の赤字経営、株価の変動、そして転職・就職サイトで語られる労働環境や独自カルチャーです。
財務実績を時系列で見ると、2024年6月期は親会社株主に帰属する当期純損失101億5,000万円という大きな赤字でした(出典:freee 2024年6月期決算短信)。ところが2025年6月期には当期純利益13億7,000万円を計上し、設立以来初めて通期黒字化を達成しています(出典:freee 2025年6月期決算短信)。2026年6月期も純利益10億7,700万円で黒字を維持し、売上高は424億4,100万円(前年比+27.6%)まで伸びています(出典:freee 2026年6月期決算短信、日本経済新聞)。
つまり「やばい」という検索の裏にあるイメージと、直近2期連続で黒字化しているという実際の財務状況には、はっきりとしたズレがあります。SaaS企業が成長初期に先行投資で赤字を出すこと自体は珍しくなく、freeeのケースもこのパターンに当てはまります。
freee会計のデメリット
独立系の税理士・会計事務所が繰り返し指摘している論点を、freee側の対応もふまえて整理します。
簿記経験者には独特で使いにくい
freeeは借方・貸方を直接入力する伝統的な複式簿記の画面ではなく、「取引」を軸にした家計簿的なUIを採用しています。使用歴5年の税理士も「インストール型の会計ソフトに慣れた人からすると、freeeの登録方法は独特でとっつきにくい」とレビューしており、修正仕訳のしにくさを指摘する声が複数見つかりました。簿記の知識がない人には親切な設計が、経理経験者にはかえって回り道に感じられるという、評価が二極化しやすいポイントです。
製造業・原価計算重視の事業には不向き
freee公式が運営する「税理士相談Q&A by freee」の中で、税理士・公認会計士自身が「freee会計は財務会計向けであり、詳細な原価計算の管理には向いていない」と回答しています。製造原価報告書の作成や棚卸の機能は用意されているものの、個別原価計算や標準原価計算まで求める製造業は、エクセルや専用の生産管理ソフトを併用するケースが多いのが実情です。
サポート品質のばらつき
電話サポートは上位プラン限定で、個人はプレミアム以上、法人はスタンダード以上でないと直通電話につながりません。2024年11月15日にはサポート窓口が約7時間半利用できなくなる障害も公式に発表されており、繁忙期に迅速なサポートを受けにくい構造があることは一定裏づけられています。
料金の割高感
前述の通り、個人向け・法人向けともに競合と比べて基本料金が高めという評価が独立系サイトで一致しています。特に法人向けは2024年7月改定でメンバー追加・従量課金が加わったため、実質的な総コストが上がったと感じている利用者が少なくありません。
乗り換えを検討するなら:Enerpizeでできること
ここまで挙げたような不満、上位プランでないと電話がつながらない、伝統的な複式簿記に慣れた人には独特に感じる入力方式、メンバーを増やすたびに膨らんでいく総コスト、に心当たりがあるなら、より幅広いプラットフォームを検討する価値はあります。
Enerpizeは、簡略化された取引管理ではなく、正真正銘の複式簿記を軸に設計されています。資産・負債・資本・収益・費用のすべての勘定科目にわたって取引を記録する総勘定元帳、そこから借方と貸方が一致しているかを自動で確認する試算表、そして同じデータから直接生成される貸借対照表や損益計算書まで、すべてが一つのシステムの中でつながっています。勘定科目表、部門や商品別の収益性を追うコストセンター、減価償却を管理する資産管理機能も、後付けの追加機能ではなく同じシステムの一部として組み込まれています。
税務面については正確に伝えておく必要があります。Enerpizeでは自社の管轄区域に合わせて税率やレポート(GST、VATなど、月次・四半期・年次で設定可能)をカスタマイズできますが、freeeのように日本の所得税申告や消費税申告そのものを自動化する仕組みではありません。freeeを検討している理由がまさにその日本の税務申告の自動化であるなら、それはfreeeが最も得意とする領域であり、Enerpizeが代わりを務めるものではありません。Enerpizeが向いているのは、標準的なしっかりとした記帳(元帳・試算表・貸借対照表)を、請求書発行、在庫・棚卸管理、人事・給与、CRMなど幅広い業務機能とワンセットで求めている場合です。個別のツールをつなぎ合わせるのではなく、一つのプラットフォームで完結させたいケースに向いています。
無料で始められ、クレジットカードの登録も不要です。こちらから無料登録して、単機能の会計ツールよりも幅広いプラットフォームが自社に合うかどうか確かめてみてください。
まとめ
- freee会計は2013年リリース、東証グロース上場企業(証券コード4478)が提供するクラウド会計ソフトで、2025年6月末時点で606,533件の有料課金ユーザー企業を抱える
- 個人向けは月額1,780円から、法人向けは月額2,980円から(年払い時)だが、法人は2024年7月改定でメンバー追加・従量課金を含めた総額で見る必要がある
- ITreviewで5段階4.1(246件)と評価は概ね高いが、簿記経験者には独特な入力方式が使いにくいという声もある
- 「freee株式会社 やばい」という検索の実態は財務や労働環境に関する話題であり、製品の欠陥を指すものではない。むしろ2025年6月期に初の通期黒字化、2026年6月期も黒字を維持している
- 製造業の詳細な原価計算には不向きで、他ツールとの併用が一般的で、サポートは上位プラン限定の電話対応が中心
- 日本の税務申告の自動化が決め手でないなら、Enerpizeのようなプラットフォームは総勘定元帳・試算表・貸借対照表といった標準的な複式簿記に加え、請求書発行・在庫・人事・CRMまでを一つのシステムでカバーできる。ただし日本の税務申告そのものは自動化しない点には注意が必要
よくある質問
freee会計の月額料金はいくらですか
個人事業主向けはスターター月額1,780円(年額11,760円)から、法人向けはひとり法人プランで月額2,980円(年払い時)からです。ただし法人向けはメンバー追加費用や経費精算などの従量課金が別途発生するため、基本料金だけでなく総額で比較する必要があります(2026年9月時点、税抜)。
freee株式会社は経営的に大丈夫ですか
2024年6月期は純損失101億5,000万円でしたが、2025年6月期に純利益13億7,000万円で設立以来初の通期黒字化を達成し、2026年6月期も純利益10億7,700万円で黒字を維持しています。「やばい」という検索は主に過去の赤字や株価、労働環境に関する話題であり、現在の財務状況とは異なります。
freee会計は簿記の知識がなくても使えますか
はい、freeeは銀行明細の自動取り込みと仕訳の自動提案により、簿記の知識がなくても青色申告や確定申告を完了できる設計になっています。ただし逆に、簿記経験者からは従来のソフトと異なる独自の入力方式に戸惑う声もあります。
freee会計は製造業でも使えますか
財務会計としての利用は可能ですが、詳細な原価計算(個別原価・標準原価計算など)には向いていません。freee公式の税理士相談Q&Aでも、製造業は原価計算部分をエクセルや専用ソフトと併用するケースが多いと回答されています。
日本の税務申告の自動化が決め手でない場合、freeeに代わる選択肢はありますか
あります。Enerpizeのようなプラットフォームは、総勘定元帳・試算表・貸借対照表といった標準的な複式簿記を、請求書発行・在庫管理・人事・CRMと一つのシステムでまとめて提供します。freeeが強みとする日本の税務申告の自動化には対応していませんが、単一機能の会計ソフトよりも幅広い業務範囲を一つのプラットフォームでカバーしたい企業に向いています。
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